前に、友人にすすめられた映画「いのちの食べかた」を
渋谷のイメージフォーラムで観てきました。
内容は、普段私たちが食べている野菜や肉、魚、卵、などの食品が
どのように作られているかというもの。
セリフやナレーション、音楽などは一切なく、野菜の収穫の様子や
工場での肉の解体、魚の水揚げなどが淡々と映される。
でもまったく飽きずに、ひたすら観てしまったという感じ。
観ていてかなりきつい、グロいシーンもあったけど目が離せなかった。
その食品が、たとえば野菜なら野菜で作られる過程は何となく想像はつくし、
知っていると思っていた(思い込んでいた)けど、実際は違った。
ガスマスクのようなものを付けて農薬散布をしていたり、
動物の内臓を次々と機械が吸い込んでいったり、
にわとりの雛がカゴに機械によって投げ込まれていたりと
観終わった後に、やっぱり複雑な想いが残った。
そこには効率化と利益追求ばかりで、人間の感情が見えなかった。
(というか、タイトルにいのちとあるように、いのちあるものを扱っている、
それに対する畏敬の念のようなものが見えなかった)
そのおかげで、安くて、色、形、味のいい商品が手に入るという恩恵を受けてはいるけれども
それでも今、無農薬の野菜や、国産のものを選ぶっていう流れが
出てきているのは、すごくいいなぁと思った。
私の家は父親が、趣味で野菜を作っていて、小さい頃からその野菜を食べて育ったけど
それって、今思うと本当に贅沢で恵まれていたと思う。
でもやっぱり知っていると思い込んでいるのは、恐い。
そして何かを知れて、自分に選択肢があるっていうのはありがたいなぁと思った。
いつになくついつい長くなってしまいました。
興味のある方はぜひ観てみてください。 ➝www.espace-sarou.co.jp/inochi/
ノリコ
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